飯塚オートG1、森且行選手の落車に想う

 昨日行われた飯塚オートレースG1の最終日第11レースで、森且行選手が落車に巻き込まれ、骨盤骨折の重傷です。元スマップでオートレースの広告塔を担い、先日も日本選手権を獲ったばかりの選手ですからオート界に衝撃が走ってます。朝のワイドショーでも放送られました。
 レースは、スタート直後の2コーナー立ち上がりで、内を走る6号車の新井恵匠選手の前輪と外を回る金子大輔選手の後輪が接触し、そのあおりを受けて森選手は落車してしまいました。3人ともS級レーサーで一線級です。オートレースは、基本は外から抜く、インに余裕があるときはインから抜いても良いというルールがあります。実際はインから抜くことの方が多いのですが。なおかつ前を行く選手に優先権があるため、結果、新井選手の反則となってしまいました。新井選手は、先日も佐藤選手を落車させたばかりで、来月も浜松でSG全日本選抜を控えているのに、一般戦周りとなったこのレースで無理する必要があったのかちょっと残念です。
 先日の川口優勝戦では、フライングが5人、落車が2人、反則が2人と無茶苦茶なレースになっていましたし、今日の川口11レースと12レースでも2台ずつ落車と粗いレースが続いています。半年で6回反則行為を行えば選手斡旋規制委員会にかけられますが、もっと罰則を厳しくするべきではないでしょうか。鈴木圭一郎選手や藤岡選手のようにクリーンなレースを心掛けている選手もいます。ほとんど反則したことがない選手も何人かいます。今回の落車が、佐藤摩弥選手だったらもっとたいへんなことになっていたかもしれません。女子レーサーも増えてきてます、今後のオート界の改革を望みます!

森且行選手の容体は、復帰時期は?

 事故直後自力では動けず走路内の救護車に乗り込むときは担架に乗せらてました。その後、森選手が救急車に乗り込むとき、『痛いけれど、心配ない』と容体を心配して集まった選手たちに気丈に答えて病院に向かったそうです。救急搬送された病院の検査の結果、骨盤を骨折し、全治とレース復帰は現在のところ未定ということです。
 一般に骨盤骨折をした場合、復帰にどれくらいかかるか、過去に骨盤骨折した選手の復帰日数を調べてみました。

・杉本選手 骨盤骨折        2020.8.21受傷 2021.1.2復帰(4ヵ月と10日)

・竹島選手 骨盤骨折、他5ヶ所骨折  2020.9.15受傷 欠場中

・有吉選手 骨盤複雑骨折      2013.9.8受傷  2014.4.11復帰(7ヵ月)

単純に比較は出来ませんが、復帰まで半年くらいかかるかもしれませんね。

今後の新井恵匠選手の走り

 車券の方にも注目です。今回、原因車となった新井恵匠選手ですが、今月初めにも他車落車させてます。

2021.1.8 伊勢崎G1シルクカップ 準決勝 佐藤貴也落車 3周目イン押圧

 そして、少しさかのぼると

2020.2.26 山陽G2若獅子杯 優勝戦  丹村飛竜、吉原、渡辺篤 1周目1コーナーイン押圧

1年の間に、記念レースで3回反則、優勝戦、準決勝戦、森選手を落車ときてます。しばらくは、長いトンネルとなるでしょうね。

当時、SG連続記録を持っていた有吉選手が落車し複雑骨折となった時の原因車、岩見選手ですが、有吉選手の復帰後の対戦成績を調べてみました。

事故日は2013.9.8です。復帰日は2014.4.11です。

同じ飯塚勢なのに復帰して対戦するまで1年以上あります。番組屋さんも気を使ったんでしょう。
岩見選手が連勝するまで調べてみた結果、有吉選手の復帰後4連勝を含む11勝5敗でした。

対戦日開催場グレード有吉(着)岩見(着)
2015.5.19飯塚一般5
2015.6.28飯塚G2
2015.6.30飯塚G2
2015.8.7飯塚一般12
2016.7.27飯塚G175
2016.8.14伊勢崎SG57
2016.8.24飯塚一般15
2017.3.7浜松一般7
2017.3.15飯塚一般54
2017.5.16飯塚一般18
2017.8.3飯塚一般17
2017.9.21飯塚G156
2018.3.27飯塚一般62
2018.3.28飯塚一般24
2018.3.29飯塚一般63
2018.10.8浜松SG72

森選手を新井選手、場が違う二人なので対戦は少ないですが、

森選手の復帰後の対戦は、新井選手の車券外がねらい目でしょう。

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