森且行選手復帰は
今年の1月に飯塚オートでレース中に落車し大けがをおった森且行選手ですが、その人気はすごいですね。昨日、今日とTBSのあさチャンで特集があってため、このサイトへの訪問者はこの2日間は倍増しています。
放送では、事故当時のことや今の状態、そして今後のことを語っていました。あと数ミリずれていたら命に危険があったらしく、骨盤骨折、腰椎破裂骨折、肋骨骨折し、合計22時間の大手術を受けましたが、命を優先したため完璧には直せなかったそうです。事故から8ヶ月たちますが、いまも背中にプレートや骨盤には24本のボルトが入っており、足には麻痺が残っていて、チラッとくるぶしあたりが映りましたが細すぎて痛々しかったですね。現在は、杖なしに歩けるようになっていましたが右足はサポーターを付けて足首は固定しているそうです。ただ、執刀医と森選手の会話の中で、『よくなることを信じてました』と執刀医が過去形で言っていることから回復は順調ではないでしょうか。
2日目の放送では、自身でバイクにまたがる姿や杖を使ってですが18階まで自身で階段を登ることが出来ているとリハビリは順調のようです。18段じゃなくて18階ですよ、普通でもたいへんですよね。それから復帰時期についても語っていました。年明けに背中のプレートを取り外して春から夏ごろに復帰を目指しており、万全の状態で臨みたいとのことです。復帰戦はぶっちぎりの一着でみんなを驚かせたいとも語っていました。そして事故の原因車である新井恵匠選手にも『俺が復帰するまで笑顔を見せないと言ってるらしいけど、早く優勝して笑顔で俺を迎えてくれ』と優しい言葉をかけていました。事故以来、優勝の無い新井選手ですが、森選手の特命を受けたんで復帰までには優勝しそうですね。
復帰後は以前の走りを取り戻せるのか
過去にSGウイナーで、同じように選手生命を脅かす大事故にあった選手に、2013年9月の飯塚の有吉辰也選手がいます。森選手と同様に他の選手からの反則により落車しています。同じ骨盤骨折で7ヶ月休場後に復帰です。復帰後は大きな着を重ね、ハンデも軽化しファンの誰もがやっぱり厳しいと思っていたでしょう。しかしその2年後の2015年には一般開催で優勝、2018年にG1で優勝、昨年はSGで準優勝してます。復帰までかかっている時間は違いますが、同期で、骨盤骨折、同じような事故にあった有吉選手が復活しています。森選手も復活しまたSGを獲るチャンスはあるのではないでしょうか
飯塚走路、魔の2コーナー立ち上がり
みなさんはご存じでしょうか?森選手が事故に巻き込まれた飯塚走路の2コーナー立ち上がりですが、予想屋さんも『飯塚のあそこは事故が多いんよ』と言っています。有吉選手の事故も2コーナー立ち上がって前を走る岩見選手のスリップに巻き込まれています。同じ25期の永井秀樹選手が殉職したのもここで前車がスリップし巻き込まれたのが原因です。そして19期の飯塚のカリスマ故中村政信選手が亡くなったのもこの2コーナー立ち上がりです。ちょうど仕事を休んで本場に来ていたのでよく覚えていますし、当時はネットで放送がない時代だったので、翌日朝に場内で流れている前日のVTRでも確認したのも覚えています。2コーナー立ち上がりで中村選手が前輪をスリップさせ、前の花元初美選手に追突し、落車したところに後ろの松尾学選手が突っ込んでしまったという事故でした。セアになってレース中に殉職した選手は、中村政信選手、永井秀樹選手、藤川順二選手、入江輝義選手、橋本和美選手、浅井孝祐選手の6名ですが、そのうち半数の中村選手、永井選手、藤川選手は飯塚での事故です。加えて現在の長期欠場選手の半数以上が飯塚での事故です。何か理由があるのではないのでしょうか?選手が安心して走れるよう調べてほしいものです。