浜松SG日本選手権

 来月から浜松で日本選手権が開催されますね。昨年は、荒尾選手の反則により先頭を走る鈴木圭一郎選手が落車したため、序盤エンジン強めで3番手につけていた森且行選手がSG初優勝しましたね。今年は誰がは優勝するのでしょうか。
 日本選手権といえば、0mオープンと準決勝まで枠番抽選で、とにかくスタートとくじ運が重要です。昔は力の差がはっきりしていてガチガチ配当が多く、銀行レース!ガツンと本命ができる金持ちのための大会と言われていました。ここ最近は選手間のレベルも均衡しており、とにかく車券を買う側もスタートが予想通りにはまらなければなかなか勝てなくなっている感じがします。今回はスタートに目を向けて狙い目を探してみます。

 私自身、選手権を予想するときは、『うちよりのスタートが有利』、『初日は地元が有利』、『初日、2日とスタート切れてない選手が急に3日目に切れることはほぼない、その逆もしかり』といったところを基本に予想してます。それに加えて、『この選手はこの枠が苦手、得意』、『ここの場は特にインが切りやすい』、『前回斡旋時、フライングしてる』なども参考にしています。

浜松走路といえば

 川口はインコーススタートが特に有利、以前は飯塚は外の選手が見えるんで1枠は切りやすいといったコメントを目にすることがありました、浜松走路と言えばなんといっても『大時計のタイミングがとりずらい』ということでしょうか。浜松のあと川口斡旋はフライング気を付けないと選手から聞きますし、先日ユーチューブで近藤さんが『浜松はスタートを自分の感覚をだいぶ早めに切らないといけない、浜松斡旋後に地元伊勢崎で同じ感覚でスタートしたらタイミングが20ぐらいになっちゃう』と発言されてました。センサーの関係や時計の角度など関係があるんでしょうね。もちろん一線級の選手はタイミングを合わせてくるんでしょうが、それでも初日は地元が有利となるでしょう。

選手権初日の成績

 過去の選手権初日の地元選手の成績を調べてみました。

まずは昨年の2020年川口開催の初日です。
走路状態は、良走路です。
全選手のうち27人の地元選手が出場しており全体の28%を占めています。初日に1着になった地元選手は25%しかいません。『28%>25%』なので、初日は、地元が有利といった結果は出ていません。

地元との出場選手数96人中27人28%
地元1着選手12人中3人25%

さらに過去に遡って調べてみました。この時期の開催ということもありすべて初日は良走路でした。

開催場地元出場選手割合地元1着
選手の数
割合
2020川口27人28%3人25%▲3%
2019飯塚23人24%4人33%10%
2018川口23人24%3人25%1%
2017浜松18人19%6人50%31%
2016浜松16人17%2人17%0%
2015川口18人19%3人25%6%
2014飯塚22人23%3人25%2%

地元選手の斡旋割合より、地元選手の1着割合が、低くなっているのは、2020年だけですね。やはり初日開催は地元有利となっています。

大時計のタイミングが難しい今開催の浜松を抜き出してみました。

  ネットスタジアムで過去3大会確認できました。

開催場地元出場選手割合地元1着選手の数割合備考
2017浜松18人19%6人50%31%
2016浜松16人17%2人17%0%2着に5人
2006浜松13人14%3人25%11%

 2016年は地元1着選手は2人ですが、2着に5人と合わせつと7人が1,2着に入っており、地元出場選手の半数近くが連にからんでいることから、やはり浜松初日は地元選手が有利のようです。


オープン戦好きな枠、苦手の枠

 内枠有利のオープン戦ですが、それでも1枠だけは・・・ってコメントしている選手がいます。今回開催、参考になりそうなものを挙げています。

選手名コメント
岩見浜松のスタートちょっと苦手。0オープン1枠だけはだめ
渡辺篤0オープン1枠は好きではない。
鈴木圭一郎0オープン本当に切れているときやエンジン仕上がっていれば1枠を選ぶ
中村雅人0オープン1枠は苦手
緒方浜松の0オープンはインコースほど切りやすい

浜松フライング持ちの選手

今回出場選手のうち、過去半年間、浜松でフライングした外来選手です。前半は慎重になる可能性があります。

フライング選手日付
藤岡 一樹5月15日
岩崎 亮一6月2日


スタートタイミングが体感より遅いからでしょうか、たったの2人しかいませんでした。
ちなみにここ半年間でフライング3本しているのは、田村選手、別府敬剛選手です。2本しているのは、小林瑞季選手、鐘ケ江選手、長田恭徳選手、藤岡選手、上和田選手、三浦選手の6人です。

ディフェンディング反則選手

 昨年覇者は、相性、気分、気合よしで、初日からよく連に絡んだりしますよね。では、反対に昨年の同大会の優勝戦で反則して優勝戦を台無しにした選手は、今年はどうでしょう?慎重になるでしょう。昨年は2番手を走る荒尾選手が、先頭を走る鈴木圭一郎選手を落車させています。
気になったので過去にSGで反則した選手の翌年の同大会の成績を調べてみました。

過去にSGの優勝戦で反則、落車等した選手は9大会10選手いました。

選手日付SG優勝戦
有吉辰也2019.10全日本選抜自落
青山周平2016.12スーパースター落防高橋貢、金子大落車
永井大介2015.9オートグランプリ自落
篠原睦2015.2全日本選抜反則
浜野淳2015.2全日本選抜反則
荒尾聡2013.9オートグランプリ落防田中茂落車
永井大介2011.5オールスター落防有吉落車
有吉辰也2008.2全日本選抜自落
木村武之2006.12スーパースター落防池田政落車
東小野正道2006.3全日本選抜反則


翌年同大会の成績をしらべてみました

選手日付SG1日目2日目3日目4日目 5日目 備考
有吉辰也2021.2全日本選抜2447準決4  
青山周平2017.12スーパースター1111 2(ブチ)優勝戦 
永井大介2016.8オートグランプリ2612準決7優勝戦 
篠原睦2016.2全日本選抜1126準決2  
浜野淳2016.2全日本選抜1273準決7  
荒尾聡2014.9オートグランプリ3843 4 準決漏れ
永井大介2012.4オールスター5212準決1優勝戦 
有吉辰也2009.2全日本選抜3411準決3優勝戦 
木村武之2007.12スーパースター不出場       
東小野正道2007.2全日本選抜3落防133準決漏れ

結果は意外でした。半数近くの選手が優勝戦に進んでますね。1年前なので優勝戦で反則しようが落車しようが関係ないようです。東小野選手にいたっては2年連続の反則です。
今回の浜松選手権、荒尾選手は、得意のオープン戦、高相性の浜松とあって、問題なさそうです。

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